百街道一歩の古代東海道（武蔵国）
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駅鈴（隠岐島に唯一残る国の重要文化財）
昨年（平成19年）暮れ、大山道を踏破した旧街道ウォークのグループで、今度は関東近辺の古代東海道を歩くことになりました。7世紀後半から8世紀にかけて律令国家によって全国に古代官道七道が建設され、10世紀頃まで機能しました。七道とは、東海道、東山道、北陸道、山陰道、山陽道、南海道及び西海道です。道幅は6m〜12m、ほぼ一直線の最短距離で各地の国府を結んでいました。総延長は約6300kmで、約16kmごとに駅家（うまや）を置き、全国402の駅家には、大路（山陽道）に20疋、中路（東海道・東山道）に10疋、小路に5匹の駅馬が原則として置かれ、中央政府が与えた駅鈴を持った官吏・公使が乗り継ぎました。駅鈴は、隠岐島に唯一残り、国の重要文化財に指定されています。
古代東海道は、京都羅城門を起点、常陸国府を終点とし、15ヶ国を連絡する中路でした。近年は各地の発掘等により実態が判明しつつあるとはいえ、なにしろ古い街道ですから、道筋をたどるのは容易ではありません。旧街道ウォークでは、既に平成11年〜平成13年にかけて初期及び後期の古代東海道の一部を歩いているとのことで、今回は、中期のルートを探索するのが目的です。一歩としては、この主催者の企画に乗って、一緒に歩き、国ごとに一つの街道と位置づけ、まずは「百街道一歩の古代東海道（武蔵国）」として掲載することにしました。
（直近更新日平成21年2月7日）
| 百街道一歩の古代東海道（武蔵国）の記録 |
| 概要版はこちら⇒百街道一歩の古代東海道（武蔵国）概要版 |
| 行程 | 距離（累計） | 歩いた日 | 更新日 | 副題 |
| 1古淵〜馬引沢 | 9km（9km） | H20.3.29 | H20.6.7 | 古代小野の里・素敵なよこやまのみち・絶景防人見返りの峠・春の息吹堪能 |
| 2馬引沢〜府中 | 8km（17km） | H20.4.12 | H20.6.7 | 古代道の遺構打越山遺跡・歴史の重み大國魂神社・公開直後武蔵国国衙跡 |
| 3府中〜松庵（西荻窪） | 11km（28km） | H20.5.18 | H20.7.5 | 住宅団地に残る古代東山道武蔵路遺構・武蔵野の面影が随所に |
| 4松庵（西荻窪）〜向原（千川） | 10km（38km） | H20.10.4 | H21･1･22 | 今川家菩提寺・住宅地に見事な長屋門・路傍の石仏石塔・国重文富士塚 |
| 5向原（千川）〜三ノ輪 | 10km（48km） | H20.10.19 | H21.1.23 | 律令時代の豊島郡衙跡・六阿弥陀詣無量寺・文士村田端の先は風流道灌山 |
| 6三ノ輪〜江戸川（完結） | 12km（60km） | H20.12.7 | H21.2.7 | 遊女投げ込み寺と首切地蔵・白髭東防災拠点・見事に続く真っ直ぐな道 |
【主な参考資料】
・旧街道ウォークホームページ「古代東海道の駅路を見て歩く２００８」
http://homepage2.nifty.com/econet-urawa/kodaitoukaidou/index.html
・『完全踏査古代の道』木下良監修・武部健一著（吉川弘文館）
・『道と駅』木下良著（大巧社）
・『日本の古代道路を探す』中村太一著）（平凡社新書）
・『日本交通史』児玉幸多編（吉川弘文館）
・『江戸東京歴史の散歩道５』（街と暮らし社）
